2009年12月27日
ラインシステム考
PEライン0.6~0.8号+ショックリーダーはバリバスゲーム8~10ポンドを10~15m程。
ここ最近のトラウトフィッシングでは、このラインシステムをメインに使用している。
今季は、6月のサツキマスの頃は、PEラインにナイロンショックリーダーを5m程でサツキマスに挑んだが、流れの緩い下流域では、さほど問題は感じなかったが、流れの速い中流にメインステージが変わってから、とてつもないバラシ祭りを演じてしまった。
10回以上、連続してバラしているはず。いずれもヒット後2〜3秒でさようなら〜だ。
これではいかんっと思い、6月のレインボーの頃から、試しにナイロンリーダーを15〜20mと長く取って挑むようになった。
バラシの原因と言えば、まず言えるのが伸びのないPEラインだからっと言う事と、表層の強い流れの影響をもろに受けるPEラインで、ナイロンと同じ流し方をした事が挙げられますが、今回はラインシステム考ですので省略します。
このシステム自体は、ジギングやシーバスにおいて、昔から使ったりしたシステムですが、実際今まで使って見て、あまりメリットは感じなかった。
ジギングの場合だと、PEラインの糸鳴りが気になるから、リーダー部分を長く取るのですが、実際問題釣れない時は何しても釣れなし(笑)
シーバスの場合、小型のものは口が破れやすく、それがバラシの原因になるからと使いましたが、それでもバレる時はバレるし、口が固まった60以上の個体は、基本あまりバレる事が無いので、まあ小型はバレてもいいかぁ~って気もして、使うのは控えるようになった。それにシーバスの場合は感度が重要だと思う事も多いしね。
ただ、トラウトに使って見て、これが思いのほか良い。
ただし、サツキマスには全く使用する機会が無く、レインボー狙いでの感想でしかありませんが。
ナイロンラインが10~15mと長いので、ナイロンラインを扱っているのと感覚的に変わらない。
ナイロンラインが苦手とする、長距離戦に対しても、10~15m以降はPEラインなので、感度はナイロンの遠投よりも断然優れている。
どれだけ遠投しても、ナイロンライン10~15m投げている状態とさほど変わらないので、フッキングも問題ない。
正直、ナイロンライン特有の合わせである、ロッドを後ろに体ごと大きく反らせる合わせが、私はとっさには出来ない(笑)
PEラインの弊害か、意識していれば別だが、とっさの場合だと、どうしても小手先のロッド操作で合わせを入れてしまう。
それに腰に悪そうなので・・・・・。グキッといってしまいそうだ。
小手先の合わせ方でナイロンだと、遠くで掛けた場合、魚の口にフックを貫通する事は出来ない。
貫通力を比較した場合、ロッドを後ろに体ごと大きく反らせる合わせと、小手先での合わせの場合だと、前者の方が10倍の貫通力があるそうだ。
今のところ、バラシも少なくナイロンリーダーを10~15mと長く取ってあるので、PE特有のヒット後に即効でバレるバラシもなく、極めて良好。
遠くで掛けてもナイロンの最も得意とする距離で常にファイトしている感じ。
ナイロンラインの最も、優れている特徴の一つである、ラインの伸びが最大限使えるし、遠くで掛けても10~15m先はPEラインなので、それ以上伸びる事が無い。
流れの強い中で魚を掛けるのは、PEラインでは実際問題難しい。
バイトを弾いてしまうのと、ラインが表層の強い流れの影響を受けやすいからだ。
軽いスプーンなどは一気に流されてしまう。
だから本来、PEの場合だと、ナイロンラインよりも重いスプーンを使うのが基本だと思うのだが、あまりその事を知っている人は少ない様だ。
ミスバイトも多発する。PEの場合、ダウンでラインを張り気味にかけて、ルアーを送り込みながら流すのが基本だと思う。
特にスプーンの場合、アップからクロスにかけて流す場合、ラインが引っ張られるので、気を付けていないと針先先行でスプーンが流れない。
ただ、このシステムだとナイロンラインに近いので、ナイロンラインと同じトレースラインで流しても問題ない。
ちなみに、ナイロンラインとPEラインだと、同じ様にルアーを流しているつもりでも、トレースされるラインはかなり違います。
ナイロンの方が、表層の強い流れの影響を受けにくいので、PEラインと比べて、かなり内側に食いこんでくる感じ。
流れの中でも、PEよりも軽いスプーンが扱えます。
この事は、比べてみれば分かると思います。
簡単にいえば、PEだと食い波の中に入りにくく、表層の流れの影響を受けながらルアーが引っ張られるので、ミスバイトが多発すると思っています。
それにプラスして、伸びが無いのでよりバラシは多発する。
その問題が、このラインシステムだと、かなり改善される感じです。
このシステムに変えてから、釣り上げたのは40以下のレインボー数匹とニゴイ一本のみだったので、果たして強度はどうなのだろうか?
それが唯一の不安材料であったが、60クラスのレインボーを釣り上げる事が出来た事実を見ても問題はないようだ。
強度については、一度ライン引っ張ってみて、リーダーとの結節、スナップとの結節、PEライン本線、どこが最も切れるか数回試してみる必要があると思っている。
PEラインを使用する上で、最も気を配らねばならない事の一つに、リーダーとの結節部の管理がある。
これを怠ると、キャストと同時にルアーだけが飛んで行ったり、魚が掛かった際のショックで結節部から切れてしまう事がある。
このシステムの場合、キャスト後しばらくはナイロンラインなので、リーダーとの結節部が痛む事はほとんどなく、一日キャスト繰り返しても、縛り目が痛む事はほとんどない。
ただし、ナイロンライン自体は一度水に付けると、強度はどんどん落ちて行くものなので、一日中釣りをする場合なら、一度くらいはリーダーを取り替えた方がいいと思う。
今のところ、ショックリーダーとして、使っているのは、バリバスのゲーム8~10ポンド。
非常に滑りが良く、強度の割に線経が細いと非常に高性能のラインだ。
スーパートラウトアドバンスも同様だ。
ただ、とても滑りが良いので、一つ問題がある。
PEとリーダーを結節する際、通常のナイロンラインやフロロよりも、しっかりと編み込まないとすっぽ抜けが起こってしまう。
そしてこのシステムは、ナイロン単体と比べて、とっても経済的。
PEラインは、キャストの際のショックが無いので痛む事はないし、ナイロンラインオンリーの釣りに比べても、通常ならナイロンラインの場合、1〜2回の釣行でラインを巻き替える必要があるが、先糸の15mを釣行毎に取り替えるだけなので、単純に計算すると、150m巻きのナイロンラインであれば、15回使える計算になる。
ナイロンラインの強度落ちについては、極細いラインを使用する管釣りで試してみると簡単に分かる。
同じラインを巻き替えずに3〜5回使用し続ければ、何でこんなにラインが簡単に切れるの〜って、ぐらい簡単にラインが切れてしまう。試してみるといい(笑)
気になるキャスト時のトラブルだが、これはほとんどと言ってないぐらい。
まあリーダーがフロロではなく、ナイロンなので当たり前と言えばそうだが。
いい事ばかりではなく、今のところ気が付いた欠点としては、通常のナイロンラインでの釣りよりも、スプーンを使用した場合ライン撚れがきついのではないか?っと思う事がある。
流れが強い本流域であれば、ルアーを外しスナップのみにしてラインを、しばらく流れに晒せば糸撚れは直るが、流れの緩い下流域だと、その方法だと直しようがないので、余りにも撚れがひどい場合は交換する必要があるだろう。
流れの緩い下流域でまだ試した事が無いので分からないが、その頻度がどれぐらいになるか?
糸撚れを直してくれる物が、各メーカーから発売されているが、どうもあの方法で直ったように思えないのは私だけだろうか??
糸撚れを直すなら、流れにラインをしばらく晒すのが最も確実だと思う。
もう一つは、途中に縛り目があるので、当然ナイロンオンリーや、PEオンリーに比べて若干の飛距離落ちがあると思う。
ただ、これについては、距離が足らなければ、スプーンや飛距離の出るミノージグなどで対処しているので、大きな問題とは今のところなっていない。
っと、今まで使って見た感想をざっと述べてみました。
まだ、レインボーでの釣行でしか使用しておらず、釣行回数も10回未満なので、確実な事は分かりませんが、今までの感触から、このシステムは使えるなっと思っています。
今後、まだ改良の余地はあるかも知れませんが、来季のトラウトフィッシングに関しては、このシステムで挑んでみようと思っています。
Posted by 淳二 at 19:58│Comments(2)
│改造、工夫
この記事へのコメント
確かにそのシステムはいけそうです。
結ぶのが嫌いな不精な私は、通しのナイロン派です。
オールドリールにPEは相性が悪いので使えないですしね。
右利きの私は左足を前に出してスタンスを取り大あわせしています。縦に突き上げるようにしてますが、腰に負担がかかります。いい方法ないかな?
結ぶのが嫌いな不精な私は、通しのナイロン派です。
オールドリールにPEは相性が悪いので使えないですしね。
右利きの私は左足を前に出してスタンスを取り大あわせしています。縦に突き上げるようにしてますが、腰に負担がかかります。いい方法ないかな?
Posted by ヤスホウ at 2009年12月29日 23:31
ヤスホウさんこんばんは
かなり、このシステムは行けると思いますよ。
PEとナイロンの得手不得手を補いあっているシステムです。
このシステムなら、ナイロンの伸びがあるので、PEに対応していないオールドタックルでも使えると思います。
一歩下がって、フィ~~ッシュ!!っと鬼合わせを入れないとナイロンでのフッキングは実際難しいですね。
PEに馴染んでしまっているので、とっさには私は出来なくなってしまっています。
やり過ぎて、ギックリ腰にならないように注意して下さい(笑)
かなり、このシステムは行けると思いますよ。
PEとナイロンの得手不得手を補いあっているシステムです。
このシステムなら、ナイロンの伸びがあるので、PEに対応していないオールドタックルでも使えると思います。
一歩下がって、フィ~~ッシュ!!っと鬼合わせを入れないとナイロンでのフッキングは実際難しいですね。
PEに馴染んでしまっているので、とっさには私は出来なくなってしまっています。
やり過ぎて、ギックリ腰にならないように注意して下さい(笑)
Posted by つりらー
at 2009年12月30日 17:48
